戦争と将棋
日本将棋連盟の棋士総会で、名人戦の毎日新聞社主催が否決されたニュースを興味深く読みました。
というのも、「しんぶん赤旗」を読むにも1面の次に将棋「新人王戦」を見るほど、将棋好きの私だからです秊
将棋の由来は、古代インドのチャトランガと言われています。戦争好きな王様がいて、その矛先を収めるのに生まれたものとか。
2人制のチャトランガでは、ラージャ(王)を筆頭に、マントリ(士)・ハスティ(象)・アシュワ(騎兵)・ラタ(戦車)・パダチ(歩兵)が配置されたそうです。その後、長い年月を経てヨーロッパではチェスに、アジアでは像棋(中国)や朝鮮将棋、そして日本将棋へと移り変わります。
相手から取った駒を再び使えるのは、世界でも日本将棋だけですが、こんなエピソードを聞いたことがあります。
戦後間もなく、GHQは「将棋は取った駒を兵士として再び使う。これは捕虜虐待ではないのか」と“危険思想”扱いし、升田幸三棋士を尋問したそうです。
升田棋士は「チェスこそ取った駒は殺したままではないか。日本では昔の将軍は、川に落ちた本来は殺すべき敵兵を救ったのだ。救われた兵が感激して、部下となって働くのは日本の精神だ」とこたえたそうです。
引き続きGHQから「庶民に将棋をさせるのは、戦いの準備を思想的にさせているのではないか」の問いに、「将棋は教養だ。それを言うなら、チェスでは王様を助けるのに女王を犠牲にすることもあるではないか。女を盾にするのか練」と答えたとか。
いずれにせよ、戦いは盤上だけでいいですよね。イスラエル軍がレバノンへの空爆を再開したというニュースを聞き、チェスであれ将棋であれ、誰もが安心して盤に向かえる世界を切に願わずにはいられません。
