「教育基本法を変える」−−国会の論議は、まるで帝国議会
午前、党道委員会と国会議員団北海道事務所の共催で「教育基本法問題学習会」を開催しました。会場いっぱいの参加で、関心の高さを強く感じました。
講師は、党文教委員会の藤森毅さん。通常国会の議論をふまえ、政府が提出した改悪案の危険性、さらに輪をかけて国家主義的な民主党案の危険性について、リアルな話を聞くことができました。国会での発言の一例を紹介します。
稲田朋美議員(自民)「(憲法と教育基本法が制定され)日本の伝統的な価値ですとか美徳などはすべて悪もしくは要らないものとされ‥‥戦後体制のゆがみを是正して、失われた日本の伝統と美徳を取り戻す、そういった改正でなければならない」
大前繁雄議員(民主)「(教育勅語は)実に自由で寛容、平等主義的で、かつ謙虚なんですね‥‥国民のモラル憲章のような形で、こういう教育勅語を参考にして、新しい道徳律を創設していただきたい」
大畠章宏議員(民主)「お手元に教育勅語の現代訳というものを配布させていただきました。‥‥今、日本の社会を見ると、こういう基本的な考え方がどこか薄れ始めている‥‥歴史的に、教育勅語というものの中身で何が悪かったのか、この検証がされていないところに、私はどうも日本の国の混乱があるように感じて仕方ありません」
あげればキリがありませんが、戦前の帝国議会さながらの様相です。
ドイツで、ヒトラー政権下での教育を擁護するような政治家がいれば、間違いなく議員の職を解かれるでしょう。それなのに日本では、侵略戦争を教育の面から下支えした教育勅語を「伝統」や「文化」などの形で復活させようとしています。世界の目から見れば、常識を疑われかねません。
私も教員のはしくれでしたが、日本には豊かな教育実践の蓄積があります。生活綴方や水道方式、平和教育などなど、教育基本法がめざす崇高な理念があったからこそ、実践も豊かなものになったと思います。
そして根底には、あの侵略戦争への深い反省があります。まったく卑屈になる必要はありません。
「不登校が増えている」「子どもの凶悪犯罪が増えている」その理由が教育基本法だ、と言います。しかし教育基本法のどこにも、「学校に行かなくていい」「人を殺してもいい」なんて書いているはずがありません。そこに誘導される文言も、もちろんありません。
問題は、教育現場に過度の競争と強制を持ち込み、くらし・雇用を壊してきた自民党政治ではないでしょうか。親や子どもがムシャクシャしたり、展望を失ってきた事例を、私もたくさん知っています。それが現場の実感というものです。
今回の改悪反対運動には、教職員だけでなく、女性団体や地域の方々からの世論も広がりました。だから通常国会では通せず、今度の臨時国会まで持ち越しになっています。
自民党総裁選で、優勢が伝えられている安倍氏は「教育改革」を真っ先の公約にしています。教育基本法改悪の次には、憲法を変えると言っています。
つまり、この改悪をストップさせることが、憲法改悪の足を止めることにもつながります。
教育に携わった者として、これは絶対に負けられない。週明けから、党のアピールを持って関係団体に懇談をすすめる予定でいますが、もっと広い輪をつくれるよう、活動を強めていきたいと思います。
午後からは、札幌市手稲区での「第11回青空フェスタ」に参加。30分の記念講演を終え、井上ひさ子市議とあいさつでまわっていると、民主党支持だという方が私の話を聞いて「しんぶん赤旗」を読んでくれることに!
「いい政治をするなら、どの党でもいいんだ。がんばって」と激励もされました。参加者は600人、私も元気をもらうことができました。
