2006年10月31日 (火) 22:55

ブラジル大統領選とアメリカ中間選挙

 ブラジル大統領選挙は、左派・労働党のルラ大統領が60.8%を獲得して再選されました。対したアルキミン候補が支持した「アメリカが進める米州自由貿易圏構想」は、ブラジル国民から拒否された結果になりました。

 中南米ではブラジルだけでなく、ボリビア、ベネズエラなど左派政権が相次いで勝利しています。この地域は長年、アメリカの新自由主義的経済政策によって経済的に支配され、国民生活には大きな格差と貧困が広がりました。ブラジルでは1990年代に、100以上の国営企業が民営化され、価格高騰やサービス切り捨てが相次ぎました。

 今回の選挙では、ルラ大統領が進めてきた「飢餓ゼロ」政策に大きな支持が集まったとのこと。国の責任で上下水道や電気などの生活基盤を整備し、識字運動もすすめるなかで、経済も活性化しつつあります。

 さて、その一方アメリカでは11月7日から連邦議会の中間選挙が始まります。ある世論調査機関の代表は「決定的な争点はイラク戦争です。それがこの国を二分してきたし、大統領と共和党の人気を落としてきました」と語っています。

 最新の世論調査では、ブッシュ大統領の支持率は37%。「選挙で最も重視する問題」では「イラク戦争」が27%と前回調査より6ポイントも増え、現状では与党・共和党の大敗北の可能性が強まっています。

 「多くの米国民がイラク情勢に満足していないことは分かっている。私も満足していない」(ブッシュ大統領・25日の記者会見)。ブッシュ大統領は、完全に守勢に立たされています。

 新自由主義政策が支持を失い、他国を侵略する大国主義も受け入れられなくなっている−−2つの選挙情勢を通して、世界は間違いなく変わりつつあることがわかるのに、日本政府は頑として「構造改革」を続け、イラク戦争を支持し続けています。

 政府がこのままの路線を突き進めば、必ず破綻を迎えます。いま解決すべきは、異常なほどのアメリカいいなりをやめること、大企業優遇をやめること。

 私たちがめざす日本像や、世界がいま進んでいる方向について明確にしているのが、私たちの綱領です。ぜひ一度、じっくり読んでみてくださいね。

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