教育基本法・地方公聴会に参加して
傍聴券をいただくことができ、じっくりと話を聞いてきました。
意見陳述者は西田豊さん(札幌国際大学人文学部教授)・加藤義勝さん(元高校教諭)・岩本一郎さん(北星学園大学経済学部教授)の3氏。質疑は自民・民主・公明・共産の順で行われました。
西田さん・加藤さんは改定賛成の立場、岩本さんは反対の立場からの意見でした。
西田さんは、今の教育上の問題は家庭教育にあり、その点が盛り込まれた点や愛国心記述を評価しました。
加藤さんは「愛国心は戦争のプロパガンダだった歴史は忘れてはいけない」と断りを入れたうえでの賛成の意見でした。
岩本さんは憲法との関連から、教育の主客が転倒している点や、徳目の評価などは個人には多様な生き方があり、憲法から見て子どもたちの格付けは禁じられていると述べました。
その後の質疑でも3人の方の陳述はそれぞれの立場で答えていましたが、私が感想として持ったのは次の点です。
1.共通して「現場教諭は苦労している」と話されたこと。だから厚遇処置もするし、すばらしい人材確保をとの意見もありましたが、私は根本にある国からの押し付け的教育行政をただすことが優先されるべきと思います。様々な書類作成に追われ、子どもと接する時間や授業準備・研修・情報交換や自由な意見交換の時間も取れないのが現場の実態です。法改定で、この問題が解決する見通しは見えてきません。
2.徳目や態度の義務づけは、憲法や近代社会・民主主義社会に反しているということ。岩本さんが石井郁子議員の質問に「近代法は、法と道徳を分離している。刑法などで示される道徳は、国民のコンセンサス(合意)となっているもの。改定案は国民のコンセンサスになっておらず、憲法的にも法理論的にも合っていない」と答えた点には、傍聴席から「う〜ん」との声が漏れました。
政府は明後日にも中央公聴会を開き、即日採決を狙っているとの報道もあります。
しかし、批判されている法案の問題点は残ったままです。それは今日の公聴会でも、明らかになりました。マスコミなどからも懸念が表明され始めています。
世論の力が決定的な場面になります。私は明日から渡島・桧山地域をキャラバンでまわりますが、おおいに訴えていきたいと思います。
