これが行政のやることか
今月15日、函館市で失業中の1人の男性が命を絶ったのが見つかりました。今日付の「しんぶん赤旗」で、その詳細が報道されています。
49歳の元ホテルマン・秋口昭司さん。残されていたのは「ごめんなさい」のメモと1通の履歴書。ホテルを解雇された前後に相次いで両親を亡くし、葬儀費用にお金を使い果たし、雇用保険も切れ、生命保険も解約していました。健康保険はリストラされた時から切れたままで病院にかかれず、持病の糖尿病は一気に悪化。足の指は壊疸(えそ)していたといいます。
函館の求人倍率は、ここ3年間0.5前後で推移。100以上の会社に履歴書を送っても、仕事につけません。中高年の職探しは、かくも深刻でした。
妹さんからの差し入れもありましたが、それにも限界があります。函館市に生活保護の申請をしに行きました。
しかし言われた言葉は「若いから働きなさい。体が悪いのだったら診断書を持ってきなさい」−−。
職員は、間違ったことを言ったつもりはないのでしょう。しかし、求人そのものがありません。病院に行く保険証もありません。生活は、行政マニュアルどおりに割り切れるものではないのです。
背景には、国が生活保護に関する財政を抑制するための指導や圧力があります。北九州市で起きた、同様の事件からも明らかです。秋田県では、抗議の自殺もありました。
これが行政のやることか。怒りが収まりません。
行政の基本は、住民サービス・住民の生活を守ることです。住民に説教することが、主たる仕事ではありません。ぜいたくを要求したわけでもない秋口さんの死を何とも思わないようなら、そんな行政・政治家は退場してもらいたい。
秋口さんが変わり果てた姿で発見された時、冷蔵庫には塩としょうゆしか、なかったそうです。これが世界第2位の経済力を持つ国の姿です。
庶民は苦しみ、大企業だけは笑いが止まらない。この逆さまを、何が何でも変えなければいけないと強く感じます。
