祖国の扉を開けて
この間、続けて中国「残留孤児」の方々の話を聞く機会がありました。
「中国にいたら日本人と言われ、日本に帰ってきたら中国人と言われる。私の祖国はどこなんですか」
話を聞いた中で、もっとも象徴的で、心に残った言葉です。
国策によって中国に渡り、そのまま時の日本政府に見捨てられました。
その後も、特別措置法の名のもとで戸籍が抹消され、永住帰国するにも身元保証人が要求されました。
日本に帰国後も、日本語教育を受ける機会も与えられず、多くの方はわずかの年金を受け、生活保護を受けています。
想像できないほどの、苦しみだったでしょう。「差別」という一言では済まない現実を、政府が続けてきたと言ってもいいと思います。
昨年12月の神戸地裁判決で、国の責任が認められました。間もなく30日には、東京地裁でも判決が言い渡されます。札幌でも85人の方が提訴しています。
祖国の扉が開くことを、誰もが願っています。
