1日くらい休みたかった
今日の読売新聞「支え合って子育て 親と子のSOS」を読み、深く考えさせられました。
昨年12月30日に、埼玉県和光市で起きた火事。2歳の男の子が、亡くなりました。
24歳の母親は、子ども1人を残して友人とスノーボードに行っており、「勝手気ままな親」との報道もされました。
ところが、警察署が事情を聞いていくと、もっと根が深い問題に直面するのです。
1年前に別居し、母子2人だけの生活。この若い母親は、自力で子どもを育てようと、時給の高い深夜の調理の仕事を選びます。
子どもを寝かせて夜10時に出勤、午前4時過ぎに帰宅。朝食を食べさせ、子どもと日中を過ごす毎日だったとのこと。
「自分で食べられるようになったし、1日くらい骨休みしたいと思った」と泣き崩れる母親に、警察も責める気になれませんでした。
特に行政への相談などもなく、支援を必要とする家庭とは見なされない「普通の親子」だったのです。
なぜ公的支援を利用しなかったのか。警察が地域の託児施設を調べてみましたが、深夜や年末に手頃な金額の施設がありませんでした。
「孤立する『普通の親子』のSOSを探しだし、支える仕組みはいまもない」と、記事は結んでいます。
子どもへの虐待や、今回のような事件が起きると「今時の若い親は」と、「親としての自覚のなさ」を責める風潮が広がっているような気がします。
しかし、その中には孤立感を抱えて行き詰まる母親(そして父親)もいれば、事件まで至らなくても、育児の「しんどさ」にパンク寸前の母親も少なくありません。
公的サポート体制、保育環境の整備、父母とも仕事と育児が両立できるような労働環境の改善、経済的支援‥‥あらゆる対策が必要です。
まずは、しんどい思いを抱えている父さん・母さんたちが、そのしんどさを安心して口に出せるように。
このような事件が頻発することがないよう、願ってやみません。
