宇宙を軍事目的に使うな
国会の会期延長が大々的に報じられるなか、こっそりと憲法の平和原則にも反する法案を、自民・公明の両党が提出したのを、ご存じですか?
その名は「宇宙基本法案」。全35条の法案です。
宇宙開発については、1969年の国会決議で、平和利用に限定することが全会一致で確認されています。
しかし今回の法案は、憲法の平和主義の理念にのっとるとしながら、「国際社会の平和及び安全の確保並びに我が国の安全保障に資する」と明記しています。
2003年には、すでに情報収集衛星が打ち上げられています。その運用は、まったく明らかにされていません。
背景の1つには、アメリカのミサイル防衛(MD)への参加があります。防衛とは名ばかり、核先制攻撃の補完が、その実態です。
宇宙の軍事利用が、この法案で可能になるわけです。
もう1つの背景には、軍需産業が、衛星やロケットの打ち上げ受注を増やしたいとの思惑も見えます。
自民党の委員会では、「自衛隊の海外派遣に必要なインフラが整わない」と問題視していただけに、今回の法案が、海外派兵への基盤整備であることは間違いありません。
しかし、国会が混乱している時に、普通なら会期も終わる頃なのに、こうしてこっそりと法案を出すなんて認められません。
国会というのは、よ〜く目を皿にして見ていないと、こういうことがよく起こるわけです。
こんな法案、必要ありません。
