郷愁の路面電車
道医労連の定期大会であいさつをし、釧路に向かうためJR「スーパーおおぞら」に乗車。
よく考えたら、自動車などでの道内移動が多かったので、久しぶりのJRでした。
通路をはさんで反対側に座った女の子(うちの娘より少し大きいから3歳くらいかな)が、駅に停車していた貨物列車を見て「かもつれっちゃ、かもつれっちゃ」と何回も話している姿が、何だかほほえましい。
車内誌に目を向けると「特集 函館 郷愁の路面電車」。
開業当時は馬車鉄道だったのですが、日露戦争で軍馬として徴発されたり。
あるいは太平洋戦争で男性が戦地に向かわされたため、女性が運転士や車掌として乗務していたとか。
かまぼこの老舗のお店も、戦中は延焼を防ぐために取り壊したとの話もありました。
私は、教員採用試験を函館で受けて以来、路面電車に乗る機会がなかったんですが、あらためて歴史の重みを感じて、(なかなかそんな時間はなさそうですが)ゆっくりと考えながら旅したいな、‥‥と。
そして紙面では、ある中華料理店のご主人の話。
「北洋漁業の盛んな頃は、何ヵ月もの長い漁に出る一家の大黒柱を囲んで、家族が食べきれないほどの注文をし、別れを惜しんでいたものです」
当時の風景が目に浮かびます。
当たり前のことですが、どの町にも歴史があって、庶民の暮らしがあって、人生があったんだよなぁ、と。
ふと小さな女の子の方を見ると、今度はアンパンマンの歌をうたっていました。
この子は、これからどのような歴史の中で育ち、どのような人生を送るんだろう。
何だかしみじみと、考えさせられる移動時間になりました。
