望みは安心できる医療
紙智子参議、宮内聡国会議員団北海道事務所長らと、美唄市へ。市立病院と労災病院の統合問題について、調査が目的です。
実は日程の確定直後に、事態は急変しています。統合は「断念」ということです。
医師確保の見通しがたたず、統合後のシミュレーションでも赤字が解消できず、統合後の病院を抱えることになる市としても決断せざるを得なかった、というのが直接の理由となったようです。
労災病院の院長先生方との懇談から始まり、市役所で桜井市長、全労災労組、市民懇談会と、文字どおり各方面からのリアルな声を聞きました。
それぞれの立場から個別の意見はありますが、共通していたのは「国の医療制度の転換」という点だったと思います。
1つは医師数の抑制政策。
2つ目に診療報酬の引き下げなど、医療に金をかけない政策。
そして、そもそも国が負うべきであろう責任の放棄。
これらに加え、交付税削減や破綻法制による地方行政泣かせ、住民への医療費負担増などが輪になって、地域医療を壊していっている実態を痛感するのです。
「元気で車に乗れるうちに近隣の市の病院に行けるが、本当に病気になった時には行けなくなる。だから近くに病院があってほしい」
市民懇談会で出された意見ですが、本当にその通りです。
美唄労災病院は、北海道でただ1つ、せき損医療をまかなえる病院です。治療やリハビリのため、美唄に移住してきたという方も少なくありません。
ですからこの問題は、美唄だけに限らず、北海道全体の政策医療分野に大きな影響を与えるのです。
国政で問われているのは、憲法に書かれている国民の生存権を、どう保障するのかということです。この点で、政策の優先順位も考えるべきではないでしょうか。
