そんなに儲かっているなら
財務省と国税庁が昨日、それぞれ発表した統計調査。
1つ。資本金10億円以上の大企業の経常利益が、前年度比11.6%増の32兆8342億円。
バブル期(1990年)の約1.75倍です。
2つ。では、民間企業に勤める人の給料は上がったのかと言えば、前年度比19,000円減の4,349,000円。
9年連続で、平均給与は減少です。
経常利益を伸ばしている「企業努力」というものの、中身をよく見なければいけません。
正規職員をリストラで減らし、非正規雇用を増やし、人件費の圧縮をすすめてきたこと。
下請けの中小企業を、安い単価で買いたたいてきたこと。
それなのに、政府がどんどん法人税などを下げてきたこと。
‥‥では、その「儲け」はどこにいっているか。
財務省の統計調査では、株主配当金が前年度比39.4%増の11兆9750億円。バブル期の、なんと約4.17倍です。
つまり、国民は働いても収入は上がらないので、株などに投資して儲けなさい、ということになるのでしょう。
カジノ型資本主義と言ってもいい。「構造改革」=新自由主義経済を進めた、当然の結論でしょう。
そんなに儲かってるなら、というか、そんなに国民から搾り取った形で上げた利益なら、国民に還元すべきだと私は思います。
法人税などの引き上げ。平均給与のアップ。正規雇用への置き換え。中小企業への単価適正化。
大企業ばかりが優遇される政治が続いていたら、資本主義もいびつな形が進んでいくだけではないでしょうか。
その被害を受けるのが、一般国民です。
そして高齢者や障がい者、子どもたちなど社会的弱者です。
「規制緩和」の名で、どんどんルールがなくなり、強い者だけが勝ち残る社会に日本はなってしまいました。
私は「ルールある経済社会」こそ必要だと思います。
