在庫が「危険水域」に
農水省が昨日、「海外食料需給レポート2007」を発表しました。一言で言えば、穀物在庫が「危険水準」に入るというものです。
例えば大豆。
バイオ燃料向けにトウモロコシへの作付けが進み、大豆生産量は前年比6.5%減の見通し。
しかし、中国などでの搾油が増えることで、需要は同4.7%増。
差し引きして、期末在庫量は24.9%も急減する見通しです。
小麦やトウモロコシなどの作付けも、世界的には過去最高となりますが、需要はそれを上回る見込み。
その結果、在庫が減り、食糧危機と言われた1970年代の15.5%を下回り、14.7%にまでなると予測されています。
なぜ需要が増えるのか?
地球環境の変化(気候変動)、バイオ燃料の増加、新興国などの発展‥‥要因は、構造的です。
さらに価格の面で言えば、投機マネーが食料市場に流れたことで、ドンドン値上がりしています。
読んでいて、あらためて危機感を覚えました。
世界ではすでに、WTO体制のもとでも(アメリカでも!)自給率向上のために、農業を手厚く保護を始めています。
それなのに日本は、ドンドン輸入をすすめ、国内では品目横断対策で農家の収入が大幅減少で、生産縮小に一直線のような農業政策です。切りかえなければいけません。
「生産コストに見合う価格保障」+「農地管理のための所得補償」で、安定した農家経営を。
耕作放棄地を増やさないため、大小問わず農家への支援を。
WTO体制にキッパリものも言い、関税措置などの国境対策を強め、世界で当たり前の「食料主権」を確立すること。
必要な輸入食料は、じゅうぶんな検査体制を。
そのうえでも、生産者と消費者の共同を応援していくこと。
政治が本気で、食料問題を論じる時なのではないでしょうか。
【今日の句】 セレブしか 手に入らなくなる 国産品
